監査論は従来どおり


監査論については、新試験制度において特段の変更はありません。
内容は、公認会計士の専門分野である監査の業務の背景にある理論と、監査の実務に関する諸問題が出題されます。
ここ数年、公認会計士の監査のあり方が問われており、それを受けての変更も頻繁にみられる科目です。監査基準などの古典的な分野に加えて、リスク・アプローチやコーポレートガバナンスなど実務面での重要トピックが意識された出題が続くものと予想されます。
監査を学ぶにあたって、最も難しい点は、監査の実務を経験したことのない受験生にとっては、テキストに書かれていることがピンとこないという点です。これはほとんどすべての受験生にあてはまることですので、あまり深追いせずに暗記で乗り切ってしまうのが得策です。






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管理会計論も、図と表で考えよう!


管理会計論についても、短時間で手際よく問題を問いていくテクニックが求められます。
短時間でミスすることなく問題を問いていくために、図と表を用いることが有効であることは、簿記同様、管理会計論にもあてはまります。
原価計算や意思決定の計算問題は、ほとんど全て、一定のパターンにあてはまります。
原価計算の問題の場合、簿記で用いられる勘定分析図を用います。仕掛品や製品について、数量・金額ベースで期首残高、当期投入量、当期完成量、期末残高を勘定分析図に記入していき、求める数量と金額を電卓で計算して空欄を埋めていきます。受験予備校ではこのような解法を指導してくれますので、積極的に利用してみましょう。






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管理会計論は、計算問題の比重が大きい


新試験制度において、「管理会計論」という名称になっても、試験問題の内容に大きな変更は予想されません。
したがって、ここでもカギは計算問題の攻略にあります。まず、計算問題を反復練習し、その理論的裏付を学ぶのが理論問題という勉強の仕方が効率的です。
短答式試験管理会計論は90分間で20問に回答します。財務会計論と比較すると問題数も試験時間も半分です。ここで高得点をあげるには、計算問題をテンポ良く次々と問題をこなしていくことが求められます。
財務会計論と比較すると専門的な用語が多いため、一見難しそうに見えますが、問題の難易度はあまり高くありません。ほとんどの問題は基本的な論点を抑えることで対応可能です。





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管理会計論は、原価計算と管理会計


新試験制度においては、新しく「管理会計論」の試験科目が導入されました。これは、従来の「原価計算」を事実上名称変更したものです。
現行試験においても、原価計算の科目において意思決定会計が出題されていましたので、科目名称が実際の試験問題に追いついた感があります。古典的な原価計算(売上原価や棚卸資産評価)の問題と、意思決定・業績管理の問題とがバランスよく出されます。
管理会計論においても、財務諸表論と同様に計算問題が必ず出ます。このことは、新公認会計士試験実施に係る準備委員会から報告のあった「改正公認会計士法における公認会計士試験の実施について」にもはっきりと謳われています。
試験範囲の細かな分析とコメントは、
公認会計士になる!? (How nual資格がとれる)
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財務諸表論は、テキストを読むだけでは不十分


財務諸表論も簿記同様、公認会計士にとって欠かすことのできない知識を問う科目となります。
そのため、実務に携わっている公認会計士であれば誰もが簡単に解けるような基本的な事項が出題されます。
出題形式は正誤問題となっています。5つの記述の内に、一つ又は二つの正しい記述(又は誤った記述)が含まれており、それを答えるという形式です。問われる内容は基本的な事項ばかりですが、正誤問題という形式のため、さっと読んだだけではどれも正しい記述のように思われます。
そのため、財務諸表論を勉強する際には、単にテキストや基本書を順に読んでいくだけではなく、問題演習を多数こなし、「考えながら読む」というクセを身につけておくことが必要です。





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図表を使うことでスピードアップ


とにかく簿記は時間との勝負です。
短時間でミスすることなく問題を問いていくためには、図と表を用いることが有効です。
簿記の計算問題は、ほとんどの場合、一定のパターンにあてはまります。
たとえば、連結財務諸表について出題された場合、当初からの仕訳をひとつずつ積み重ねて行くことでも正解にたどり着きますが、時間がかります。
そこで、全ての問題に共通して必要となる、剰余金や連結調整勘定を短時間で計算する表の利用を各受験予備校では指導しています。これを用いることで連結仕訳は驚くほど短時間で正確に作成できます。
ほかにも、本支店会計や特殊商品売買などについて、短時間で答えを導き出すことのできる図表が考え出されています。利用しない手はありませんね。





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簿記の基本は仕訳


簿記の勉強で最も大切なことは、「仕訳で考える」ことです。
すべてを借方と貸方の科目・金額で表すことができなければなりません。簿記の勉強は、仕訳を覚えることといっても過言ではないのです。
反対に、どんなに複雑な問題であっても、一つずつ仕訳を積み上げていけば必ず正解にたどり着きます。
短答式の簿記の問題は、文章が非常に長く、読むだけで時間がかかってしまう印象があります。しかし、試験では限られた時間内に次々と解答していかなければなりません。そのため、問題文をドンドン仕訳に置き換えて行くという作業が非常に有効です。





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