2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

新試験制度の出題範囲の概略

財務会計論の出題範囲として「公認会計士・監査審査会」から公表されている項目1.財務会計の意義と機能 ⑴ 財務会計の意義 ⑵ 財務会計の機能 情報提供機能 利害調整機能 2.財務会計の基礎概念 ⑴ 会計公準 企業実体の公準 会計期間の公準 貨幣的測定の公準…

論文式試験の免除

新試験制度では、論文式試験の免除制度も拡充されました。これまた受験生にはうれしい変更です。 なかでも注目すべきは、論文試験で不合格の場合にも、試験科目のうち成績が良好であった一部科目について「科目合格」が認められ、以後2年間に限って当該科目…

論文式試験のあらまし

新試験制度の論文式試験は8月に三日間の日程で行われます。 試験科目は会計学、監査論、企業法、租税法及び選択科目の合計5科目です。 現行の二次試験には、租税法がなかったため、新たな科目の増加は受験生にとって負担が大きくなります。 その一方、選択…

短答式試験の免除

新試験制度の短答式試験では、試験免除の制度が拡充されました。受験生の負担が軽くなるうれしい変更です。一番目は、短答式試験の全科目が免除となるケースです。三年以上商学・法律の教授・助教授だった人、商学・法律の研究により博士の学位を授与された…

短答式試験って、どんな試験?

短答式試験は、基本的な設問が多くカンタンです。ポイントは、時間配分にあります。短答式試験とは、マークシート方式の択一試験のことです。新試験制度の短答式試験は5月末の日曜日と6月初の日曜日の二日間の日程で行われます。試験科目は財務会計論、管…

平成18年から始まる新試験制度

平成18年から始まる新試験制度では、資格取得までの道のりが大幅に短縮されます。公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験から構成されることになります。これは、現行試験制度の二次試験とほぼ同等の試験です。一次試験と三次試験がなくなったと考えれ…

平成17年までの試験制度(三次試験)

三次試験は合格率も高く、あまり大きなプレッシャーではないと言われていました。 試験の内容も、監査の仕事に直結したものです。 だから、普通に監査法人で働いていればだれでも誰でも合格できると言われていました。 しかも、昔は、三次試験だけは年に2回…

平成17年までの試験制度(二次試験)

平成17年までの試験制度においては、 実質的な公認会計士試験は二次試験でした。二次試験にさえ合格すれば、ほぼ公認会計士の資格を手中におさめたようなものです。二次試験に合格すると「会計士補」という資格が与えられます。 会計士補はいわゆるインタ…

平成17年までの旧試験制度

現行の試験制度は平成17年で終了します。これから公認会計士を目指す方にとっては直接関係のない試験制度ですが、参考までに、その仕組みを知っておきましょう。 現行の公認会計士試験制度は、一次試験から三次試験までの三段階で構成されています。なんと…

新試験制度で誰でも合格のチャンス

平成18年度から、公認会計士試験は新しい制度に生まれ変わります。 新試験制度の最大の特徴は、「受験しやすく、しかも合格しやすい」ことです。 公認会計士の試験に合格しやすくなるのです。 「そんなウマイ話があるのっ?」というあなた。 あるんです。…

企業法は、会社法からの出題が大半

企業法については、新試験制度における出題範囲がいまだ「検討中」となっています。 ただし、これまでの試験制度改革の議論をみていると、内容は、現行試験の商法に準ずるものと考えられますので、会社法がその中心となります。 商法については、ここ数年改…

監査論は従来どおり

監査論については、新試験制度において特段の変更はありません。 内容は、公認会計士の専門分野である監査の業務の背景にある理論と、監査の実務に関する諸問題が出題されます。 ここ数年、公認会計士の監査のあり方が問われており、それを受けての変更も頻…

管理会計論も、図と表で考えよう!

管理会計論についても、短時間で手際よく問題を問いていくテクニックが求められます。 短時間でミスすることなく問題を問いていくために、図と表を用いることが有効であることは、簿記同様、管理会計論にもあてはまります。 原価計算や意思決定の計算問題は…

管理会計論は、計算問題の比重が大きい

新試験制度において、「管理会計論」という名称になっても、試験問題の内容に大きな変更は予想されません。 したがって、ここでもカギは計算問題の攻略にあります。まず、計算問題を反復練習し、その理論的裏付を学ぶのが理論問題という勉強の仕方が効率的で…

管理会計論は、原価計算と管理会計

新試験制度においては、新しく「管理会計論」の試験科目が導入されました。これは、従来の「原価計算」を事実上名称変更したものです。 現行試験においても、原価計算の科目において意思決定会計が出題されていましたので、科目名称が実際の試験問題に追いつ…

財務諸表論は、テキストを読むだけでは不十分

財務諸表論も簿記同様、公認会計士にとって欠かすことのできない知識を問う科目となります。 そのため、実務に携わっている公認会計士であれば誰もが簡単に解けるような基本的な事項が出題されます。 出題形式は正誤問題となっています。5つの記述の内に、…

図表を使うことでスピードアップ

とにかく簿記は時間との勝負です。 短時間でミスすることなく問題を問いていくためには、図と表を用いることが有効です。 簿記の計算問題は、ほとんどの場合、一定のパターンにあてはまります。 たとえば、連結財務諸表について出題された場合、当初からの仕…

簿記の基本は仕訳

簿記の勉強で最も大切なことは、「仕訳で考える」ことです。 すべてを借方と貸方の科目・金額で表すことができなければなりません。簿記の勉強は、仕訳を覚えることといっても過言ではないのです。 反対に、どんなに複雑な問題であっても、一つずつ仕訳を積…

簿記のスピードが何より必要

新試験制度においても、公認会計士試験のカギは簿記にあります。 公認会計士試験合格を目指す以上、なによりもまず、簿記を攻略することが必要です。 短答式試験の簿記で得点をあげるには、テンポ良く次々と問題をこなしていくことが求められます。 問題の難…

財務会計論は従来どおりの出題範囲。実質的には「簿記」と「財務諸表論」の2科目

新試験制度においては、新しく「財務会計論」の試験科目が導入されました。これは、従来の「簿記」と「財務諸表論」の2科目を事実上統合したものといえます。 ただし、試験問題の中身自体は統合されず、簿記の計算問題と財務諸表論の理論問題とにはっきり区…

新試験制度・短答式試験

新制度の短答式試験は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目で行われます。 以下、それぞれの科目の内容をみてみましょう。 左のカレンダー下の「最新タイトル」をクリックすると目次があらわれます。

選択科目その4「統計学」

新試験制度の論文式試験の選択科目においては、新しく「統計学」の試験科目が導入されました。 これは、理科系出身者の受験を促がす目的があるといわれています。 出題範囲は左ページのように示されており、データ解析などが中心となります。 「統計学」は新…

選択科目その3「民法」

法学部出身者の受験を促がす目的で平成8年から導入された試験科目が民法です。 これまでは選択科目については、2科目受験する必要があったため、数学が苦手といった理由で「経済学」を避ける受験生が選択する傾向にありました。 しかし、選択科目が1科目…

選択科目その2「経済学」

大学の経済学部出身(或いは在学中)の受験生は大勢いますが、専攻している人にもあまり人気があるとはいえない選択科目がこの「経済学」です。 あまり人気がない理由は、ミクロ経済学とマクロ経済学の両方を学習する必要があり、量が比較的多いことと、微分…

選択科目その1「経営学」

新試験制度においても、「経営学」の試験科目はそのまま残ります。 経営学は受験生に最も人気のある選択科目です。 人気の理由は、学習する量が比較的少ないことにあります。 浅い知識でも解答が十分可能です。 しかも、数学や法律の素養がなくても、誰でも…

新試験で初めて導入された必須科目「租税法」

新試験制度の論文式試験においては、新しく「租税法」の試験科目が導入されました。 これは、3次試験が廃止されるため、現行の3次試験で課されている「税に関する実務」に代わるものです。 出題範囲は法人税を中心として所得税・消費税にまで及びます。 新…

企業法は、範囲が広いですが基本問題ばかり

現行試験制度の「商法」が、新試験制度では「企業法」と名称が変更になることは、別の箇所でも述べました。 しかし、新試験制度の論文式試験においても、出題の中心が会社法であることは疑いようがありません。 出題される問題数は大問が2問となっており、…

実務色の強い監査論

新試験制度の論文式試験においても、監査論は名称にも内容にも特段の変更がありません。 出題される問題数は大問が2問となっており、現行試験制度のままです。試験時間も2時間で現行試験制度とまったく変わりません。 試験問題についても、現行試験制度と…

論文式試験の原価計算はかなりのハイレベル

新試験制度の論文式試験で出題される管理会計の問題は、現行試験の原価計算と同等であると考えられます。 したがって、現行試験の原価計算の出題傾向を知ることは、新試験対策としても重要です。 原価計算についても、論文式試験で出される問題は短答式試験…

管理会計論のウェイトは3割?

新試験制度の論文式試験では、会計学の科目において管理会計の問題が出題されます。 管理会計のウェイトは比較的低く設定されます。 これは、公認会計士の中核的業務である監査証明業務は、企業等の財務情報が適正であることを外部の者に報告するものであり…